「ピカソとその時代」展

作品の粒のそろった展覧会

大阪国立国際美術館で開催中の「ピカソとその時代展」を見てきました。

100点近く展示のある大々的なもので、見終わった時にはへとへとになりましたが、満足度はそれ以上でした。

今回は「これ!」というようなイチオシの作品はないのですが、粒がそろっている感じです。

私の琴線に響く作品の共通点

もっとも、私は美術作品を作品として鑑賞する美意識は余りないので、その作品の作者の人生とその作品を書いた時の状況を知った上で、「人間とその精神状態のアウトプット」として作品を見ることができません。

ですので、ゴッホの作品でも、彼の「人のためになりたい・でも拒否される・でも役に立つことで自分の生きている意味を感じたい」という悶えるような気持ちを知った上で鑑賞するので、何だかたまらない気持ちになるのです。

今回琴線に触れた作品

そういう意味で、今回の展示で忘れがたいのは、クレーの自画像でした。

クレーは非常に口数が少ない人だったようで、この作品のタイトルも「倹約家のまばらな言葉」であり、絵の中にタイプされているWrtなどの文字は多分、「書く」「話す」という単語の断片かと思います。

私も「コミュ障」だと自覚するほど、非常に口数が少ないので(本当に心を許した人にだけは饒舌ですが、その相手は妻と、東京にいる友人1人だけです)この孤独な自画像には自分を透写して共感してしまいました。

あともう1つは、この作品がいい!というよりはなぜかわからないんですが、彼の骨だけのような人間像の作品全てに心が揺り動かされるジャコメッティです。

多分どれも私のアスペルガーの共鳴するんだと思うんですが、いずれにしてもそういう作品に出会えて満足した展覧会でした。