こんにちは。クリエイティブ集団COW AND CATの丹波です。
ここまで「ゴミ箱に直行させない自叙伝の書き方」について書いて来ました。
今回はその3回目として、前回、自分の人生の中の出来事を「カード」にして、それをきっかけに忘れていたことも思い出す。そしてそのカードをどう並べれば、1番読者が興味を持って読み続けてくれるか、という検討をしました(忘れている方は、ぜひ前回のブログをご確認ください。
さて今回は、いよいよその第3弾として「実際に文章にしていく」と言うステップに進みましょう。
実際に文章を書く
「文章を書く」というと妙に緊張して、筆がなかなか進まない、という人も多いでしょう。そういう場合は、あなたが自分の人生の軌跡を伝えたいと思う人に語り掛けるつもりで書きましょう。もちろんお子さんでもいいですし、あるいはまだ小さなお孫さんに「昔話」でもするように、ゆったり話しかける、ということでも大丈夫です。
文体は「だ・である」調と「です・ます」調の2つがありますが、今回の場合はどちらでも大丈夫です。「語り掛け」を重視すすなら、相手は親しい間柄でしょうから「だ・である」調でしょう。この文体の方が、語尾の書き方が簡単であり、もしもお勤めをしていた人なら書きなれているので、書きやすいかもしれません。
逆に多くの人に読んでもらうことを想定していた場合、たとえば小さな会場に5~6人集まってもらって、自分の人生を語る会が行われ、そこで話すことを想定するなら「です・ます」調がよいでしょう。ただ、「です・ます」調は意外に言い回しが面倒くさいので、普段から手紙などを書きなれている人にお勧めします。
書きやすい場面から書く
また文章を「冒頭」から書く必要もありません。自分が何となくよく覚えていることから書くという方法で十分です。ですから人によっては、ラストの「現在の状況」を書くのでも、クライマックスから書いても良いのです。すべてはその前に書いた「カード」に当てはめて行くだけですから、気にすることは全然ありません。
文章の形式を工夫する
これは主流ではありませんが、中にはこの書き方が一番フィットする人もいるでしょう。それは「手紙形式で書く」「日記形式で書く」という方法です。手紙であれば架空のあるいは実際に相手」の顔が浮かぶでしょから、より書きやすくなります。
日記形式はまさに自分に向けて書く方法ですから、更に書きやすくなるでしょう。ただし気をつけなければいけないのは、日記形式だからと言って、本当に「○月▲日 今日は何もなかった」と言うようなことを書いていたら、読者は一挙に離れます。あくまで、最初に作ったカードに沿って重要なシーンだけ書きましょう。
知り合いにインタビューして場面を膨らませる
また、カードの方に全ての情報を書いたわけではありませんから、ここで特にクライマックスの内容を膨らませることがとても重要になります。ですからその時の関係者に思い切って話を聞きにいく、という方法をとることをお勧めします。それが親御さんであれば、思わぬ里帰りになりますし、久々の同窓会になるかも知れません。
ただしその時には注意点が2つあります。
注意点❶ ボイスレコーダーで記録する
1つはおしゃべりに夢中になってしまう可能性があるので、必ずボイスレコーダーを持っていくこと。
最近では、スマホにもその機能がほとんどの場合ついていますから、それを活用すればいいでしょう。
また取材相手がなつかしい写真を用意してくれている可能性もあります。そういう時はぜひ拝借して、写真屋さんで再プリントしてもらいましょう。自叙伝の資料に知るだけでなく、自叙伝そのものに載せてもきっと、読んだ人が懐かしがるに違いありません。
また前回言い忘れましたが、これは自分でカードを書く時に参考にした写真も同様です。その時代、そのエピソードに関する写真はしっかり再プリントして、自叙伝に載せましょう。
❷「尋問型」にしない
尋問型とは「自分の聞きたいことだ一方通行に聞いていき、答えを聞いたら『次』と言うように進める方法」です。これをすると相手はとても嫌な気になって、真剣に話をしてくれなくなりますから、あくまで昔話をしに来た、というつもりで話をしましょう。
この段階で苦労している方はぜひご相談ください
いかがでしょうか。このようにして、「カード」から「文章」に、内容を膨らませて行きましょう。
これが全部揃ったら、次は構成に当てはめる、と言う段階でに入りますが、それはまた次回ご説明します。
カードの情報を文章にするのが苦手なら
またこのカードの段階から文章にするというところで、何だか自分の文章がカードの内容そのもので、全く膨らまないと悩む人もいるかも知れません。
そういう場合はぜひ、弊社までご相談ください。膨らまない理由は、インタビューが上手くいかなかった、情報はあるのにそれを文章にできない、などが考えられますので、そこから私たちの方でお手伝いに入ることも十分可能です。
お問い合わせ、ご相談は以下の通りです