逆説の10か条

「逆説の10か条」とは何か

亡くなった安倍元首相の回顧録が出版されているようです。

読みたいと思いつつ、なかなか手を出せないでいるのですが、その中に「逆説の10か条」ということについて触れているとのことです。

もともとはケント・M・キースという大学生が自分のために書いた言葉が、だんだん広がってマザーテレサの療養所の壁に貼ってあったことから一気に有名になった言葉です。


これを安倍元首相も、いつも心に留めて執務していたということで、今またひたひたと人に知られるようになっています。

内容は以下のもので、私もあまりこのような人生訓は好まないのですが、これだけは琴線に響いたので記しておきます。

【 逆説の十か条 】

1. 人は不合理で、わからず屋で、わがままな存在だ。
  それでもなお、人を愛しなさい。

2. なにか良いことをすれば、隠された利己的な動機があるはずだと
人に責められるだろう。 それでもなお、良いことをしなさい。

3. 成功すれば、うその友達と本物の敵を得ることになる。
  それでもなお、成功しなさい。

4. 今日の善行は明日になれば忘れられてしまうだろう。
  それでもなお、良いことをしなさい。

5. 正直で率直なあり方は、あなたを無防備にするだろう。
  それでもなお、正直で率直なあなたでいなさい。

6. 最大の考えをもった最も大きな男女は、最小の心をもった
最も小さな男女によって撃ち落されるかもしれない。
  それでもなお、大きな考えを持ちなさい。

7. 人は弱者をひいきにはするが、勝者の後ろにしかついていかない。
  それでもなお、弱者のために戦いなさい。

8. 何年もかけて築いたものが、一夜にして崩れさるかもしれない。   
  それでもなお、築きあげなさい。

9. 人が本当に助けを必要としていても、実際に助けの手を差し伸べると
攻撃されるかもしれない。それでもなお、人を助けなさい。

10. 世界のために最善を尽くしても、その見返りにひどい仕打ちを
  受けるかもしれない。
  それでもなお、世界のために最善を尽くしなさい。

珠玉の言葉たち

どの言葉が1番好き、と言うことはありませんが、どれにもその背景にある「哀しみ」や「覚悟」が伝わってくる、とても良い言葉たちだと思います。

安倍元首相は民主党政権を倒して首相に返り咲いた時に、首相交代の儀式の控室で、その時のいわば「敗将」の野田氏と2人きりになったそうです。

自分に置き換えたら居心地が悪くて、絶対に野田さんに話しかけたりはしないと思いますが、安倍元首相は野田氏のそばに来て、勝者としての傲慢さや優越を一切出さずに、とてもやさしい口調で「またチャンスがありますよ」というようことを言ったそうです。

安倍元首相については左翼中心に誹謗中傷があふれていますが、実施した政策的な(特に外交面で)成果もそうですが、本当に人にやさしい人格者だったのだなあ、と思います。

実に惜しい人を亡くしました。ご存命なら、この戦争目前の内政外交を安心して任せられただろうに、と思います。