ホンダはEV車一択にするそうです
HONDAがガソリンエンジン車を全廃してEV一択に舵を切るようです。
もしも本当にEVに将来があると思っていたとしたら、よほど経営センスがない社長でしょう。
まずEUの「2040年にガソリン車全廃」という取り決めは、肝心のフランスとドイツが抜けました。つまりが「CO2排出が極めて少なく、既存のエンジン、既存のガソリンスタンドの機能をそのまま使えるガソリンの開発に目途がついたので、ガソリン車を主流とする」という方針を取ったわけです。
日本ではもともとトヨタがガソリン車全廃に反対していましたが、一方でこの辺は未確認ですが「充電不要の電気エンジン」を開発したとのことです。
それを知っているのかどうか、ホンダは充電の必要なEV一択にするようです。
EV車一択にした場合、急速充電スタンドのインフラは?
私が最も全車EV化が不可能だと考えているのは、「インフラを整えるのが不可能」だからです。
まず資源エネルギー庁によれば日本のガソリンスタンド数は2.8万か所です。この中には当然、都市から離れたエリアを走っていると集落に、給油設備が1つしかないガソリンスタンドも入っていますが、多分のその集落が1000軒だとしたら、1軒数台の車を持っているはずですから、このたった1つのガソリンスタンドが命綱のはずです。
一方で、EV用の急速充電スタンドはCHAdeMO協議会公開資料によれば8000か所です。
つまり2万軒が足りないのです。エネルギー庁によれば、30kmに1軒あれば電気がなくなって止まってしまうことはないと言いますが、これは明らかに数字だけの話です。
そもそもそれぞれ自宅に充電設備がなければEVの導入は不可能ですが、戸建てはまだしもマンションなどはどうするつもりなのでしょうか。
そして何より、田舎のたった1つの給油設備しかないガソリンスタンドへ導入をどのようにするつもりでしょうか。そもそも急速充電設備の設置には300~500万円かかります。
田舎や弱小国に300~500万円の急速充電スタンドを整備できるのか?
田舎の弱小ガソリンスタンドにそれだけの資金があるわけありません。
仮に国が全額補助したとした場合、総額は2.8万か所の1/3が田舎のものだとしても、420億円です。
これだけの投資をしてまで全車EVにする意味があるでしょうか。
まあ日本はこの投資に耐えられますが、EUの中の小さな国は可能なのでしょうか?
そういうことを諸々考えると、ガソリン車全廃は不可能だと思います。
そもそもCO2排出の世界の70%は中国です。中国にCO2を出すなと世界的にプレッシャーをかければいいことなのです。拒否した場合は、その資金として世界中に散らばっている中国の海外資産を凍結して充当させればいいのです。
それに、だいたいにおいてこの2040年CO2実質ゼロ、ということ自体が、コロナの時に病院と製薬メーカーが大もうけしたように、一部の産業が儲ける市場を作ろうとしているだけのことです。
ということで、最終的にEV車一択にした自動車メーカーは多分破綻するでしょう。そのような見通ししか持てない愚かな経営者は旋盤工でもやっていればいいのです(旋盤工を卑下しているわけではないですよ)