段ボール製のドローン?
オーストラリアのメルボルンを本拠とする企業SYPAQという企業で開発し、ウクライナ軍に納品予定のコルボPPDSというドローンの性能がすごいのでご紹介します。
これは機体がワックス加工された段ボールの機体で、たたむとちょうど宅配ピザLサイズくらいになります。
組み立てる時に必要な工具も、グルーガンというちょっと特殊な接着工具以外は、私の部屋にもあるナイフ、ペン、テープだけで済むようです。
これで機能が低いならただのおもちゃですが、機能の方がかなり本格的です。
段ボールでも機能は本格的
まず120km飛べます。従って、偵察用としては往復を考えて60km先の目標の空中写真を撮影して、本体に電送できます。ハイマースというウクライナの躍進を支えている、射程距離が80kmで極めて命中率の高いミサイルを使用する時に役に立ちそうです。
またGPSで目的地まで飛びますし、何らかの妨害でGPSが機能しなくなっても、本体で軌道コントロールできるので、大きな障害にはなりません。
更に、攻撃用に手榴弾クラスの爆弾は搭載し、落下させることができるので、その点でも使い勝手が良いでしょう。
下手な空爆機よりも効果大
そしてこのコルボPPDSは何千機でも1つのコントローラーで集団飛行できるので、その1機1機に爆弾を搭載すれば、下手な空爆機よりもよりも大きな成果を挙げることが可能なようです。
これで1機あたり数千ドル(数万円)ですから、最近の大型化が目立つ、何十億円もするドローンよりも使い方によってはかなりコストパフォーマンスもよく、成果も挙げることができるでしょう。
まあ、人を殺傷する兵器の進歩で喜ぶこと自体が本来はどうなの?という気もしますが、このように兵器の進歩がみられるウクライナと、1960年代の戦車を倉庫から引っ張り出してきて戦おうとしているロシアの間では、すでに勝敗が決まっているような気がします。
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