「何となくやる気にならない」のは自分のモチベーションが上がる方法で取り組んでいないから?
先日実施した「やる気コンサルティング」のクライアントさんは、「仕事」も表面的にはうまく行っているのに、全く充実感がない、やる気がわかない、ということで私のところに相談にきました。
まず、その人が今、何を最優先に仕事をしているのか、を確認すると「上司から怒られないように、注意を受けないようにする」「自分のチームにいるメンバー、特にパートさんが混乱しないで、低い不良品率、高い生産効率で製造ラインを回し、チームの中で人間関係のトラブルが起きないようにする」ということでした。
この「仕事の正確性、効率を上げる」ことでモチベーションが上がるとしたら、それはその人が「A(アルチザン=職人)」タイプだということです。あるいは「職場の人間関係や雰囲気がよく、全員が気持ちよく仕事するように環境を整える」ことでモチベーションが上がるとしたら、その人は「R(Relationshipper=人間関係を重視する人)」タイプです。
どちらのタイプだから悪いということは全くありません。
それが今回のクライアントさんの「モチベーションの源」と一致していれば、今の仕事の仕方でモチベーションは十分に上がるはずです。しかしそのクライアントさんは「毎日、何かやる気になれない、単に仕事だからやっているという感じ」だと訴えます。
自分の「タイプ」とは真反対の方向で仕事をしていた!
ここで改めてそのクライアントさんの「SARCアセスメントレポート」を確認すると、その人は何と「非常に強いCタイプ」でした。つまり、新しいこと、ほかの人がしたことのない方法、夢や理想を感じる仕事に対してモチベーションが上がる「Creator(クリエイター)」タイプであり、それも「非常に強い」Cタイプだったのです。
Cタイプの人が、AタイプやRタイプのモチベーションの上がる方法で仕事をしているのですから、当然モチベーションは上がらないでしょう。自分のモチベーションが上がる仕事への取組み方と、現実の仕事の仕方が全く合致していないのです。
ところがそのクライアントさんは自分がCタイプだという自覚が全くなかったので、上司や周囲が求めるままに「仕事とはそういうものだろう」と思い「自分の役割はそうやって人を陰で支えることなんだ」と無理やり思い込んで仕事をしていたのです。
つまり知らない間に自分の「タイプ」を押し殺して、モチベーションの上がらない方法で仕事をしていたわけです。これでは仕事が楽しいと感じないのも、やりがいを感じないのも当然です。
仕事、プライベート関係なく、自分のモチベーションの上がることをしよう
そこで私は、そのクライアントさんへ2つの提案をしました。
1 今の仕事の中で自分のタイプにあった改革を小さなことでもいいからしてみる。たとえば、どこかの工程をもっと効率が上がりそうな画期的な方法にしてみる。
2 仕事の仕方は今までのままにして、地元の博物館へ行ってみる。
2をなぜ提案したかというと、クライアントさんが「子供の頃は、木々がなぜ紅葉するんだろう、とか、小さい虫は大きな虫になぜ捕食されてしまうんだろう」と不思議に思っていた、という話をセッションの中でしていたからです。
今、どの学問分野もDNA解析、AI、あるいは3D解析など、最新の技術で研究をしていますので、小学校などで習った「常識」が、研究の大きな進化によって覆され、「非常識」になっていることも多いのです。たとえば「恐竜には実は毛が生えていた」ということなどもその1つです。
その一部を見せてくれる博物館に行けば、クライアントさんは多分、どこかの陳列や説明に対して大きな驚きを感じ、そのことについての「新しい」知見にもっと触れたい、自分が「面白い」と感じることを知りたい、というモチベーションがかかるはずです。
それこそ、このクライアントさんが持っているCタイプの「モチベーションの源」です。
つまりオンタイムは仕事は仕事として「お金のために」やるべきことを淡々と行ったとしても、一方でオフタイムに自分の興味、関心を満たし、それを趣味として追及していけば「Cタイプ」のモチベーションは上がります。
その結果、「人生」という大きなくくりで見れば、今までのような「毎日やる気が出ない」という状態から脱出できるだろう、と考えたわけです。
プライベートのモチベーションが高くなると、仕事に対してもポジティブになる
そしてプライベートで人生に対するポジティブな気持ちが生まれると、それは自然に仕事にも影響を与える可能性が高いです。
今は何も考えずに「上司が怒らないように」「パートさんたちが気持ちよくお金を稼いでくれるように」という、自分の「タイプ」と全く合わないことを何となく目指して仕事を「こなして」いました。
しかしプライベートでモチベーションが上がってくると、仕事でも「もっと違う画期的な方法」を試してみよう、という意欲が湧くことも多いのです。
そして仕事で行った「画期的な方法」が成果につながれば、クライアントさんは仕事でもモチベーションを感じるようになるでしょう。
ですから2を選べば、少なくとも「仕事以外の生活の中でモチベーションの上がることを見つけて、充実した人生」を実感できます。
それでも十分なのですが、さらにそこから発展して「仕事でも自分のモチベーションの上がる方法で取り組もう」という意欲が生まれるかも知れないのです。
もしもそうなったら、このクライアントさんは、今の「何をしても自分が燃えない、達成感もない」という日々から、プライベートも仕事も非常に充実している人生へと、自分の中で大きな変革を起こせるかも知れません。
私はその姿を最後まで見届けることはできませんが、少なくともクライアントさんの顔色や声の張りが、コンサルティング・セッションの最初と、終わった時とは大きく変化していると感じました。
「どうしてもやる気にならない」悩みをまず解きほぐします
今回はあくまで一例ですが、「自分の価値観に合った方法・方向で仕事や人生に取り組むことが1番モチベーションが上がる」という考え方は正しい、と改めて感じさせていただきました。
もし、今「何となくやる気にならない」と悩んでいる方がいたらぜひ私たちの「やる気コンサルティング」を受けてみてください。
まずあなたの「やる気になれない」理由を解きほぐします。そしてその上で、「理想論」ではなく「実際にできること」として、自分の「やる気」を引き出す方法をご提案します。
その結果かなりの確率で、あなたはあなたの人生に対してポジティブな気持ちになるでしょう。
気になる方はぜひ以下からご連絡ください。