福井恐竜博物館
ちょっと前の話になりますが、福井の恐竜博物館に行ってまさに目からウロコの体験をしました。
そもそもこのブログをお読みの方にお聞きしたいのですが、恐竜が約6600万年前に絶滅しましたが、その理由をご存じでしょうか。
私は今でこそ完全文系人間ですが、小学校の頃は結構理系で、というよりも男子小学生なんてほとんどがそうだと思いますが、恐竜に興味を持って、何冊か本を読んでいました。今から50年も前の話です(遠い目)。
恐竜絶滅の理由は氷河期、というのが常識
その本にも恐竜の絶滅について書いてありましたが、その原因は大氷河期が来たから、というものでした。
もちろん明言はしないで「そういう説が有力」という書き方で、そのほかにも火山の大噴火説、そして巨大彗星の地球への衝突説なども挙げてありました。
しかし特に「彗星」説は「そんな突飛なことを言っている学者もいますが、まさかね」という書き方だったので、私は完全に「恐竜は大氷河期のために凍死したんだ」とばかり思っていました。
ところがです。
先日、ほんのちょっと暇で、かつ旅行気分だったので、福井の恐竜博物館を訪れました。
そこで驚愕の事実を知ったのです。
実は彗星が地球に衝突したから。本当かい?!
恐竜は地球に大彗星が衝突したことで数年間も空が灰で覆われ、それによって気温が下がり、植物群が滅亡したために、一緒に滅亡した、というのが「定説」になっていました。
いま「定説」と書きましたが、この「彗星」説は、「説」ではなくて、疑う余地が完全になくなった、学会としてのちゃんと物的証拠のある「彗星がぶつかったからないんだよ~、よく覚えておけ!」的な「常識」となっていたのです。
私は(妻も)思わず声を挙げて「うそだ~!」と叫びました。
この50年間信じていた定説がいつの間にか完全否定され、穴馬にもなっていなかった説が「定説」になっていたのです。
知ってました?
そんな地球に彗星が衝突するなんて最も劇的な事件が本当に発生し、恐竜は滅びていたのです。
この定説が証明されたのは1996~2000年の間で、まさに直近のことです。
50年間、突飛な新説が真実だと思ってもいなかった
当然私は、小学生の時の知識を更新する機会もなく、60歳になり始めて新説というか正解をしって、驚愕したわけです。
いや~科学の進歩ってこういうものなんですね。
ダーウィンの進化論が発表された時に、ほとんどの科学者が鼻で笑い、その30年後に正しいと証明されて学会が大騒ぎになった、という話を読んで「そんな論理的に正しいという説が出たら、そちらを支持するのは当然なのに、学者ってやっぱり頭が固いな、と思っていましたが、同じことを私もしていたのです。
多分、2000年以降小学校に入った子供たちは、この定説を学校や本で並んでいるので、恐竜博物館の説明を読んでも「当たり前じゃん」と思ったのでしょうけれど。
あ~驚いた。
恐竜についてはもう1つその時知った驚愕の真実があるのですが、これはまた項を改めてご紹介したいと思います。