あまり言い過ぎると、返ってどこかの胡散臭い宗教っぽい会社かと思われてしまいそうなので、あまり大声にならないようにしているのですが、と言いつつサイトのビジョンにも書いてある通り、私たちCOW AND CATは「利益を追っていません」。
そう書くと、じゃあ全部無料でやってくれよ、と絡む人もいるので、はっきりさせておくと、利益はいただきます。
なぜかと言うと、私にとっての神様の1人であるP・ドラッカー先生の言葉を借りると、「利益は企業活動の有効性と健全性をカバーする。 利益は陳腐化、更新、リスク、不確実性をカバーする。 事業のイノベーションと拡大に必要な資金の調達を確実にする。」からです。
ドラッカー先生の独特の言い方なので、私なりに拙訳すると、以下のようなことです。
- 利益の出ない企業活動はどこかシステムとして間違っている。間違っているというのは、その企業活動が、顧客か、株主か、社員の誰かにとって、あるいはそのうちの複数のステークホルダーにとって不利益なことをしているということである。
- 同時にそのような企業活動は資源を有効活用していない。つまり、インプットよりもアウトプットの方が小さくなっている、ということで企業ばかりではなく、日本の、さらに言えば世界の資源を無駄にしている、ということである。
- 利益が出る企業活動をしようとすれば、自然にイノベーションを起こさなければならなくなる。それは自社だけではなく、日本、世界の経済の発展に貢献し、大きなことを言えば貧困の解消にもつながる。
- そしてイノベーションを起こすような活動をしていれば、自然に顧客も、資本家も集まってきて、さらに事業が大きくなり、大きくなれば社会に対していい影響を与えることができる。つまり「世界が変わる」。
ということだからなのです(かなり意訳ですが)。
なので、自分がいい暮らしをしたいとか、酒池肉林に耽りたい、ということではありません。
関わった人すべてが幸せなれる(それはお客様もそうですし、セミナーの受講生の人もそうですし、取引してくださる法人、個人も含めて全てです。もちろん自分もですが)ために、一定レベルの利益が出るような(ここが重要です、利益を「出す」のではなく「出るような」なのです)企業活動をするのが、私たちCOW AND CATのビジョンだということです。
違う言葉で言えば「利益を追わない」、つまり利益を「目的化」しない、ということなのです。
ですから、売上から原価と経費を引いて残る利益のレベルは、投資に回せる範囲に抑え、それ以外は商品やサービスの質を向上させたり、具体的に言えば女性の就業支援セミナー(私は「サバイバル・セミナー」と呼んでいますが)も無料にし、出版支援する本の印税も業界レベルの4倍に当たる20%にするわけです。
今回はちょっと硬い話になってしまいました。すみません。
しかし私たちは私たちのビジョンに共感していただける方とお仕事をしたいので、ちょっと書かせていただきました。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。