商業出版のサギの手口大公開

本を出したい「希望」に付け込むのが「商業出版」

世の中に自分の本を刊行する方法自分の原稿を本にしたい、と思う人は多いでしょう。それは自分の人生の記念として残したいということかもしれませんし、自分の本が大ヒットして印税がたくさん入ることを夢見ているかもしれません。

いずれにしても、意外に多くの人が「自分の本を出したい」という希望を持っています。

「希望」には、それに付け込んで儲けてやろうという人間や会社が現れるのが世の常です。

「本を出したい」希望に付け込む最大の連中が「商業出版社」です。

自分から動いて本を出す方法は商業出版しかない

通常「本」は

①何かの文学賞を取り、その賞を主催する出版社から刊行する 
②編集部に持ち込んで編集者に認めてもらい出版する。 
③SNSなどで書いているブログなどで多くのフォロワーに支持されていることを編集者が知り、書籍化することを提案する。

の3つの方法で世に出ます。

このうち①は本当にその作品が素晴らしければ、あるいは売れそうなら受賞して出版されるでしょうが、ハードルはなかなか高いです。また特に小説なら、その時その時の流行に乗っていなければ受賞できません。今はいわゆるZ世代の心の動きを描いたものか、いわゆる不倫を描いた小説などがウケそうな内容です。

③も本当の意味で一般読者に評価されているものですから、なかなか自分の作品がそうなるかどうかは難しい所です。

そうなると「自主的に」というか「自分から動いて」本にするための方法は②しかありません。

これが「商業出版」というもので、かつ悪質な出版社にカモられる方法です。

商業出版社に原稿を持ち込むと何を言われるか

たとえばあなたが自分の研究内容を本にして世の中に示してやろう、と思ったとします。自分の研究には自信がありますから、絶対に評価されるだろうと思っています。

そこで「あなたの原稿を本にしませんか」というコピーの広告を出している「商業出版社」に原稿を送ります。たいがい商業出版社から本を出すメリットとして「本屋にも並びます」「宣伝もします」ということもアピールしています。

するとその出版社から「内容は面白いので企画会議に載せたい。ついては企画書を出せ」と連絡が来ます。またその際にSNSのフォロワーは何人いるか。知り合いに有名人、著名人はいるかと聞かれます。

しかし普通の人には、どういう形で企画書というものを書けばいいのか分かりません。ところが編集者は一切相談に乗ってくれません。なぜなら、企画書がどうであろうと、「出版すること」自体はもう決まっているからです。

「著者買取」という商業出版社のサギが始まる

数週間後、その出版社の担当から以下のような連絡が入ります。

  • 企画が通り出版することになった
  • しかしあまり売れない可能性もある
  • 著者も自分でその本を買い取り独力で売ってほしい。
  • その金額は300万円である。

これがいわゆる「著者買取」というものです。

実態を言えば、商業出版社は「売れる」と思っていません。というよりもむしろ「売ろう」という意思さえありません。

あるのはあなたの「自分の本を出したい」という「希望」に付け込んでいかに儲けるか、ということだけです。つまり商業出版社にとっては「あなたの本を出す」こと自体が商売なのです。

フォロワーの数や著名人の知り合いがいるか、という確認も、その口コミでどれだけ本が売れるかを値踏みしているのです。

「商業出版」で本は書店に並ぶ期間はたった「数日」

そもそも商業出版社は自分で「売る」つもりはほぼありません。「本屋に並ぶ」というのは事実です。しかし日本には数千店の書店があると言われていますが、あなたの本が並ぶのはそのうち数十店舗だけです。そして配本された本屋も商売ですから、「売れる本」=「出版社が広告を出す本」だけを書店の入り口近い所に「平積み」し「POP」をつけて積極的に売ろうとします。

しかしあなたの本はそもそも配架されるのが「数冊」です。そして本屋もたくさんの本が送られてきますから、「売れそうもない本」=「出版社が力を入れない本」は奥の方の隅に取り合えず並べます。しかし数日で「返本」して来ます。

書店のスペースは物理的に限界がありますから、売れる本から順に場所を取り、その競争に負けた本はすぐに出版社に返本して「次の本のために」場所を作る必要があるのです。

ただこれで商業出版社がアピールした「本屋に並ぶ」ということはウソではない、ということになります。もう1つの「広告を打つ」というのは、出版社は新刊書や売りたい本を書いたチラシを毎月FAXで書店に送ります。その隅にあなたの本の名前が記載されています。たったこれだけですが、しかし「広告もする」ということはこれで達成されます。

「著者買取」の分で出版社は十分に元が取れ、利益が出ている

万が一あなたの本が出版後2週間で、予想外に例えば数百冊売れた場合は、出版社は「これは売れるかも知れない」と思って、そこでやっと本気になって自分たちで宣伝費を投じ、新聞や雑誌に広告を出し、もっと売ろうとしようとします。

しかしそのようなことは滅多にありませんから、商業出版社が印刷した本はほぼ全て返本されてしまいます。それでは出版社も丸損ではないか、と思われるかも知れませんが大丈夫です。あなたが「著者買取」をした費用で、実は出版社は既に出版費用を回収し、なおかつ利益まで出しているからです。

つまり「商業出版」とは出版社があなたからお金を巻き上げる、という商売なのです。

ではあなたには何も残らないかというと、残ります。段ボールに詰め込まれた本の山です。300万円だったら多分500冊はあるでしょうから段ボール7個くらいでしょうか。

このように一般で行われている「商業出版」はほとんどサギ的な商売です。

私たちは5万円の費用であなたの本を出版します

私たち「クリエイティブ集団COW AND CAT」がご提供している「出版サポート」も、大きなくくりでは「商業出版」です。

しかし私たちは、本を出したい「希望」に付け込んだ商売などはしません。

なぜなら私自身、自分の本を出そうと思っていろいろ当たっていた時に危うくこの「商業出版サギ」にダマされるところだったからです。そこで「だったら自分で本を出そう」というというのが創業のきっかけの1つなのです。

ですから私たちは、最低限&ガラス張りの費用で、本の山が著者様のところに届かない出版方法を取っています。料金も最低5万円から、御自分の本を出版することが可能です。また「考えていることがあるんだけど、なかなか形にならない」という方には「企画を作る」ところから一緒に考えます。

世界に小さな石を投げて波紋を作る。それが私たちの目的。

そして何より私たちは「フォロワーが多いか」「著名人に知り合いがいるか」で出版の可否を決めるようなことはしません。その本が「新しい価値」を社会に提供できるかどうか、が判断の唯一の根拠です。ですから私たちのビジョンは「本で世界を変える」なのです。

人は誰でも、自分なりの物語や考えを持っています。それを世の中に、できるだけ費用をかけないで示すことが私たちの目指すところです。ぜひ本を出したい、あるいはこの経験や考えを形にしたい、と思っている方は私たちと一緒に、世界に小さくてもいいですから石を投げて、波紋を起こしませんか。

そのように思われた方は、ぜひこのサイトの「お問い合わせ」でもいいですし、以下のメールアドレス宛にご連絡ください。

cowandcat-main@ymail.ne.jp