ちくわパンの噂をきく
大好きな漫才コンビの「サンドイッチマン」さんが、多分ライブ会場が札幌で、その現地ネタとして披露し、会場から大きな笑いと拍手を取っていた話に「ちくわパン」というものがあります。
北海道にお住いの方にとっては当たり前のことかもしれませんが、あの魚肉のかたまりである「ちくわ」が、パンにはさまっている、という状態の想像がつかず、半分「ネタ」だと思っていました。そして、本当にあるならぜひ食べてみたいと熱望していました。
ちくわパン発見さる
それで今回、「アイヌ文化についてもっと知ること」「北海道の美術館に寄ること」「おいしいものを食べること」を目的に、大阪から敦賀まで上がって、わざわざ24時間もフェリーに乗って、北海道に行くにあたって、「ちくわパンを見つける→食べる」も大きな目的の1つでした。
ところが、ローソンや7-11などの全国チェーンのコンビニでは、その影さえ見ることができません。まあ商品開発から、棚に何を並べるかまで管理されている全国チェーンでは無理なのも当たり前でしょう。
そこで期待は「セイコーマート」に移ります。これは北海道だけで展開しているコンビニチェーンで、北海道におけるコンビニ軒数は堂々の第1位です。
そこなら「地元密着パン」もあるだろうと、夕食を食べに出た帰りに、セイコーマートを見つけて、細い目を皿のように広げてパン棚を隅から隅までチェックしたところ、ありました!
コッペパンの中心に、まるでウィンナーパンのように、ウィンナーの代わりに「ちくわ」が入っていました。
入念に現状確認をすると、揚げても焼いてもいないちくわの穴にマヨネーズを詰めてあるようです。種類も、ただの「ちくわパン」と「山菜わさびちくわパン」の2種もあります。
私は「ちくわパン」が実在したことに対してハイになってしまって、コンビニの中で洪笑してしまいました。
ちくわパン食される
当然のことながら両方とも購入し(ちくわパン109円、山菜マヨネーズ入り128円です)、ホテルの部屋で胃は夕食のジビエのステーキでパンパンだったのですが、「ちくわパンは別腹」ということで早速食べてみました。
まんまです!
まさにちくわがパンの中に埋まっていました。なんだか不思議な体験です。
味は意外なほどちくわとパンの間に違和感がなく、普通に食べられてしまいました。そして、結構おいしかったです。たくさんのパンの中から敢えて選ぶかどうかは分かりませんが、いける、という感じです。
これで北海道まで来たかいがありました。
あとは、サンドウィッチマンがもう1つネタにしていた「ひじきパン」を探すだけなのですが、これはかのセイコーマートを何軒はしごをしても見つけることができませんでした。